2006年11月30日 (木)

三年坂 火の夢

  「三年坂で転んでね」・・・
  そう言って兄は死んだ。
  火の街を疾走する謎の人力俥夫。
  「隠された坂」が背負う運命とは?

本の帯にこんなことが書いてあったら、
やっぱり読みたくなるでしょ。
で、読んでみた。

騙された・・・は言い過ぎだとしても、
がっかりだった。
帯だけで期待しすぎたね。

最初の方はいいと思ったんだけど、
そのまま、トーンが変わらないんだ。
で、結局「えっ、これで終わり?」という感じ。
カタルシスは無かったなあ。

「金返せ!」と言わないのは、
図書館で借りて読んだから。

あと、細かい点だけど、この時代なら、
身長は180センチじゃなく6尺と書かなきゃ
雰囲気が出ないやね。

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2006年11月 1日 (水)

神田の古本屋街

この前、20年ぶりぐらいに神田の古本屋街へ行ってきた。
御茶ノ水駅を出て緩やかな坂を下る。
20年も経つと街の様子もすっかり変わってるね。
驚いたのは明治大学。
学問の府は厳かであってもいいけど、威圧してはいけません。
あんな見下すような建物、いつ建てたのかしらないけど、前の道路、そんなに広くないんだからさ、
もう少しバランス考えて建てなきゃダメだよ、な~んて、OBでもないのに注文つけちゃいけませんね。(失敬!)

そんなこんなで久しぶりの古本屋街に着いたら、なんと古本まつりの真っ最中。
すずらん通りとさくら通りに車を入れないようにしての青空市には人がたくさん集まっていて大混雑だった。

古本のオークションなんていうのもやっていたので、しばらく見てたけど、大体1000円から声が掛かるところ、買いたい本の時には500円から声を掛けるおばさんがいて、ちょっとからかわれたりしてたのはご愛嬌だった。

そっちのほうひととおり見た後は、お店のほうを回った。
特に目当ての本があったわけじゃないんだけど、それでも「おーっ!」という本を目にすることができて嬉しかった。
買わなかったけどね。

それと、角川書店の「類語新辞典」が2000円だったか3000円だったかで売られているのを見てちょっと驚き。
実は、これを7~8年前に地元のブックオフで、たった200円で買ったんだよ。箱もカバーも付いてこの値段。
確か、この辞典は、1981年に発売されてから今まで改訂されてないはずで、ごくごく一部を除いて中身は変わってない。
この「ごくごく一部の除いて」の一部とは、増刷の際の変更で、例えば、最後に記してある印刷や発行の日付が、第一刷では年号表示だったのが、その後に西暦表示になったという程度の違い。
だから、この値段の差は嬉しいのですよ。
やっぱり遠くの古本屋街より近くのブックオフです。
まあ、近くのブックオフは神田の古本屋街ほど品数が無いけどね。

また機会があったら行きたいなあ。
本好きには、たまらない時間でした。

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2006年10月26日 (木)

邪魅の雫(一部ネタバレ有り)

久しぶりの京極堂シリーズ。
でも、いつもと少し勝手が違う。
相変わらず内向性の登場人物が多いけど、
あの関口が堂々としゃべったり、榎木津がなぜか悩んだり・・・。

で、いつもような京極堂のもってまわった謎解きのあげくが、榎木津の「君が嫌いだ。」で終わりとはねえ。
今回の憑き物落し役は榎木津だったということかな。

この作品の謎の構造自体は嫌いじゃないけど、意外性は無かったなあ。
ちょっとストレート過ぎると感じたのは、このシリーズに慣れたせいかもしれません。

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2006年10月 9日 (月)

図書館戦争

有川浩著「図書館戦争」を読んだ。
この人の作品は初めてだったが、怪作かつ快作という印象。

小説には、現実に近い設定から入り徐々にフィクションの要素を交えていくものと、当初からあり得ない設定で始まるものがあるが、この作品は間違いなく後者。
図書館に防衛隊員がいて武装している? しかも相手は国家機関だあ~?
どう考えてもあり得ません。

ただ、そうした設定に現実にありそうな話を上手く加えているので、荒唐無稽ではないストーリーになっている。
たとえば、少年が犯罪を起こし逮捕されると必ず湧き起こるメディア作品に対する規制論議。
「子供の健全な成長を考える会」なんて、似たような組織は確かにありそうでしょ。
その「考える会」に反対の立場の中学生が、中学生というより学生運動華やかなりし頃の大学生みたいなのには、ちょっと「?」だったけどね。

主人公の“王子様”の正体は早い段階で察しがつくけど、主人公にはわからない“王子様”の後日談が、いかにもありそうな話で笑えた。
主人公と周りの人間もいいキャラが揃っていて、日明恩の警官シリーズといい勝負かな。
シリーズ2作目の「図書館内乱」も早速予約を入れました。武装してない普通の図書館にね。

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